2009年08月07日

Community of Spirit



魂が響きあうとき 



魂と魂とのつながりに 
引き寄せられたら そこにとび込みなさい
楽器のように自分を響かせてみなさい

あなたのなかの
小さな「私」を消して
溢れてくるいのちの流れに身を委ねなさい

そのとき街を歩けば歩く歓びが
ざわめきのなかにあればざわめきになりきる歓びが
こみあげてくるのね

今が歓びに塗られると
昨日までのすべてが 明日からのすべてが
歓びに入れかわるのね

冷たい視線をうけても気にしない
恥さらしと言われたっていいじゃない
情熱を感じたらワインのように飲み干すのよ

抱きしめてもらいたかったら
魂と魂の輪のなかに坐って
両眼を閉じ 心の眼を開き 静かに腕を広げるの

飢えた狼のような心を解き放ち
あなたのなかに満ちてくる
羊飼いの無私の愛を感じることね

夜 恋人たちは求め合わなくても
ご馳走に口をつけなくてもいいの
愛する人の唇をいつでも味わうことができるんだからね

あのひと女が去ってしまった 彼が消えてしまった
なんてもう嘆かなくてもいい
十回でも二十回でも愛する人は帰ってくるのだからね

なにも心配することはないのよ
恐れが引きよせる思考から抜け出せばいいの
これまでの「私」を脱ぎ捨てるだけでいいの

さあ あなたが決めるのね
自分でつくりあげた牢獄の中にいるのか 出ていくのか 
扉は大きく開いているのだからね!

Rumi interpreted by Michiko Jujo and Sanzo Arakami


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Posted by エハン at 09:24 │ルーミーの詩