2006年11月05日

神様の分け方:ナスレディン・ホジャ

神様の分け方:ナスレディン・ホジャ

ホジャの像に戯れる子供達 ウズベキスタン ブハラにて

ぼくの大好きな天才バカボンNasreddin に出会ったのは19歳くらいでした。
今日は彼のことを引用します:

ホジャ (トルコ語 hoca, ペルシア語 khwāja)
元来は貴人を意味するペルシア語。イスラーム世界の諸地域で一般に先生・師・主人、
あるいは宦官・大商人などの意で用いられる

神様の分け方

ホジャは子供達に訊ねました。「おまえたち、神様の分け方で配るのと、
人間の分け方で配るのと、どっちがいいかい?」

子供達は答えます。「もちろん神様の分け方だよ」
するとホジャは、ある子供にはたくさん、また他の子供には少しだけと
とても不公平に分け与えました。少ししかもらえなかった子供達は不満
そうにホジャに言いました。「なんでこれが神様の分け方なんだよ。」

ホジャはニッコリと笑って答えました。「神様ってのは不公平なもんなんだよ。」

やはり「神様」の概念を捨てないと神様に会えないだろうね・・
僕の日本での最初のころに言われたのは「仏に会えばその仏を殺せ」とよく
似いたものじゃ・・

もっとこのバカボンについて知りたいと思えばこの本をお勧めします:

ナスレッディン・ホジャ物語 トルコの知恵ばなし



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Posted by エハン at 09:48 │神秘主義者の知恵
この記事へのコメント
まさに真理なりですね。アリストテレスもトーマスアクイナスもファウスト博士もメフィストフェレスもこの記事を見たら目を啓くでしょう。易しく真理を伝えるということはまやかしでないということです。本物とは誰にでも分かるということですからね。 Thank you
Posted by tatsujin at 2006年11月05日 13:36
真理を説くのに難しい言葉などいらない。
本質はシンプルなものであるのに、人は飾り立てられたものに心奪われ、
そこに価値を見い出そうとし、翻弄され続ける…真偽を見極めるピュアな視点を持つことの重要性を、時代は様々なサインを使って私達に訴えかけてくれていますね。
エハンさん、今この時に必然のタイミングでこの引用…!ありがとう!
Posted by ウリグリース at 2006年11月05日 14:47