2014年08月16日

勇気は死ぬもんじゃない

Paul

僕の親友ポール

僕の制作した映画アースピルグリムの次の予定プロジェクトは「Sea Pilgrims」だった。つまり海の巡礼についてのドキュメンタリー映画で、二人の若くない男は, 各々のローボートでカナダの西海岸からハイダ・グワイ諸島に渡る大冒険を考えた。

荒い海だから両方のボートをロープで縛ることまでに準備をした。彼はプロの漁師で、結構大きなボートでこの海岸中に20年以上に移動したことがある。

それどころか、20代にバンクーバ島をカヤックで一周したこともあり、太平洋を一人で航海もできた。


paulkayak

われわれの考えたルートはこの地図でわかります:

Hecate-Dixon

そのプロジェクトは実行出来なかった理由はいろいろあるが結局は神さまによって止められたのじゃないかなと反省しております。

ぼくはヨットが好きで経験があるが渡ろうとした海峡はHecate Straitと呼ばれ、海が浅い空域で天候もよく変わるし、つまりてとても危険な場所だとわかる。今なら、あれはとても無理な計画だったと理解出来る。へたすればふたりとも死んだ可能性が高いわけですね。

しかし彼の心に、海との恋関係は残った。そこで最後のメールで衝撃のことば:

「エハン、俺はもう歳だから、社会であまり使い物にはならん。うんざりじゃ!」

当時66歳だった。その時から彼は態度を変えて、腹をくくって究極の海の一人旅を計画をし始めた。
それは自分の手で作ったローボートで同じエーリアで長い北南の旅を計画した。
一番上の写真では、その旅の実行中の喜びを表現している。やはり歳なんかは関係ない!
69歳だった。僕にはその計画のことを報告しなかった。

彼がいなくなった報告の前夜に強烈な夢を見た:

リモートヴューイングを長らくやった関係で単純な情報だった。

物体がある。大きな液体も。その構造物は液体の圧力でひっくり返る感じ

彼のことも、ボートのイメージもなかったように思うが大変不思議な生命体がいた。
真っ赤な三匹のタツノオトシゴのような感じだった。
次の日にその情報をもらった瞬間にわかった。ポールは戻ってこない。

僕の親友は素晴らしい、最後の旅をした。
彼の愛したそのボートは数週間後にずっと南の海岸で発見された。

paulboat


ボートにはすべての機材もGPSもあったので突然のことで、波によって飲み込まれたかも知れない。
海で最後の冒険を、自分の設定した条件で、素晴らしい勇気をもって男らしく他界へ移動したポールの遺体はまだ発見されていない。

「死んだ」という表現は適切ではない。イルカの大好きなポールはたぶん他界でイルカと遊んでいるだろう。これは貴重な最後の写真:

paulinboat


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