2006年12月18日

詩人の友人

詩人の友人
  
あらかみさんぞう

闇の底から


僕の友人のある経験から芸術が生まれた。
彼の芸術を僕の大先輩としてぜひ皆さんに紹介したいと思う。

もうすこし辛抱しなさい

まもなく
朝がくるからね

怖いのなら
いっそのこと
目を見ひらいて
暗闇を見つめてごらん

逃げようとするから
追いかけてくるのです
見たくないと思うから
見せようとするのです

まだ気づかないのですか
あなたがいまみているのは
あなたが呼び寄せた
あなた自身の暗闇です

だがじっと見つめていると
その底の底で生まれようとしている
幽かな光の胎児の動きを感じるでしょう
闇が深ければ深いだけ生まれてくる光は明るく輝くでしょう

もうすこし
辛抱しなさい
まもなく
朝がくるからね


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Posted by エハン at 08:30 │芸術と意識
この記事へのコメント
本当にそうですよね
闇が深い分だけ光の明るさも比例するのですよね
人生ヤマありタニあり、ないとつまらないかも・・・
Posted by hiromi at 2006年12月18日 10:27
今の時代にマッチした素敵な詩ですね^^

長い、長い間続いてきた「鬼ごっこ」を終わらせるときがついに来たのだと感じます☆!
Posted by 真実に光を! at 2006年12月18日 10:50
宇宙への黎明が近いのですね。^^

いままでの地球は闇でした。搾取の時代に別れを告げ、協調の時代に突入です。

はやく混乱期が通過すること、望んでます♪
Posted by エミー at 2006年12月18日 18:18
歳を重ね 傷つく度、自分の心の中の暗闇が少しづつ大きくなり それを認めたくなくて ずっと否定して来ました。つらかった。もうこれ以上自分を誤魔化すのも疲れました。    この詩を読んでいたら自分の本当の気持ちに気づき、いきなりは無理だけど、暗闇の部分から逃げない勇気を持ちたいと思いました。 暗い時に、温かい心で そっと放っといてほしいけど まだまだ いじめられそうで・・・。大人の世界からも 子どもの世界からも いじめがなくなったらいいなぁ・・・。とりあえず自分で自分を大切にいたわろうと思います。 
 愛し合うより 傷つけ合う方が自然なのかなぁ?ケース バイ ケース?   人それぞれ? いろいろ?
Posted by 月の子ども at 2006年12月18日 18:29
エハンさんが戻ってこられて嬉しいです!
エハンさんのこのブログは本当に貴重です。本当によかった~。
また、このあらかみさんぞうさんの詩が、まさに、今の自分にちょうどぴったしです。
なんか涙が出てきます。
エハンさんの語られるこのありがたい詩で癒されています。
本当にありがとうございます!
Posted by sorami at 2006年12月18日 19:19
エハンさん、お帰りなさい!
また、エハンさんのプログをみることができて嬉しいです。

辛抱することは大切ですね。
怒ってきれてしまって、関係も捨ててしまったら、楽なようですけど、
寂しいですよね。
本当は愛しているのにね・・・。

今回はもう少しだけ辛抱して、朝がきて、お日様が照ってくれるのを
待ってみますね。

素敵な詩をありがとう。
Posted by たうりん at 2006年12月18日 22:06
エハンさん、音声で伝えて下さって有り難う。

声というのはすごいですね。私はオーラとかは見られないけど、声でその人のレベル(本質?)や、その人の状態などを感じることが出来ていると思います。

エハンさんの朗読は、素晴らしく繊細で、しかも確信から来る寛容(ちょっと前の嵐に絡めているみたいに受け取られるかも知れないけど、そうではなく)あるいは、柔軟な広がりとでもいうのか、そういうものが感じられます。
気が付けば、寛容というのは「許し」などというニュアンスを遥かに超えて、もっとタフなものですね。寛容は際限なく受け入れられるということですね。際限なく受け入れるということは、もはや、受け入れるものと、受け入れられるものの区別がないということですね。

朗読のお陰でもともとの詩にある、言葉の力以上のニュアンスが伝わりました。
すてきですね。

私個人のことですが、数年とてもひどい状況にありますが、この三日ほど、なんの具体的予測もたてられないけど、それでも何かいい展開が始まりそうな、極々かそけき気配が感じられるような気がしていたので今日この詩を知ったのはとても不思議な感じがします。

昨日NHKで「千の風になって」と非常によく似た、ケルトの詩人、パトリック・キャバナの詩を知りました。
人は死んでもいなくなるのではなく、風になって、光になって、雨になって私たちのそばにいる・・・そういう内容でしたが、こういう風土でエハンさんは育ったのだなーと。

そして今日、エハンさんが詩を紹介して下さった・・・これも一連の流れなんでしょうかね。

具体的言葉のない嬉しく楽しい気分、つまりhugの気分です。
Posted by citta at 2006年12月19日 02:40
この詩を聞いて心がほっとしましたエハンさん詩を読んでくださってありがとう御座います。
Posted by エハンのファン at 2006年12月19日 04:05
始めまして、いつもブログ楽しみにしています。
あまりにも自分の境遇にぴったりの詩で、思わずコメントしてしまいました。
新しく生まれ変わろうとしている自分がいる気がします。
Posted by DORA at 2006年12月19日 05:54
災いという嵐に見舞われた時に、光ばかりを求めても、そこに闇の存在の意義を認めなければ、いつまで経っても本当の光の意味は掴めない…
『光を目指すために、この闇がどうして必要だったのか?』 
と自問できるようになった時に初めて、その災いは福と転じ、ステップアップへ向け威力を発揮していくものになる…
( 12/19 Myブログエントリーより )
Posted by ウリグリース at 2006年12月19日 12:39
エハン、詩を紹介してくれてありがとう。
読んでくれた方のコメントも読みました。うれしいことです。

あらかみさんぞう詩集「暗夜飛行」はこの『闇の底から』を冒頭にじ24の作品があります。他の作品もぜひ読んでもらいたい、というのがホンネですがー。
(エハン、あと1、2編とりあげてもらえると嬉しいね!)

*「暗夜飛行」は朝日の地方版など3つの地方紙が取り上げました。
また、昨日は宣伝会議の副社長の田中リサさんと話しあって「書評」の企画をしてもらうことになりました。専門誌じゃないところで詩をとりあげるのは珍しいことです。詩集と「書」の展示をしたいというオーダーもきました。*

なお、12月25日頃に同人誌「詩風」を出します。
そこに「さんぞう新訳、摩迦般若般若心経の1」など7つの作品を書きました。もし「暗夜飛行」をご購入の方にはこれを贈ります。

エハンへ。オフィシャルサイトを眺めるとその後の活躍ぶりがいきいきと伝わってきます。すごいね。身体も精神もまるごと衝突させるアプローチ。共感!  あらかみさんぞう。
   

   
Posted by あらかみさんぞう at 2006年12月22日 00:31