2007年11月30日

ある事件のこと

ある事件のこと

この本に友人が登場する・・

2001年のことだった。日本にカナダから帰ることを決心してなかなか大変だった。
つまり世界一美しい環境であるカナダBC州のネルソンでの生活を止めることにして
うるさい、汚い、狭い大阪に戻ることだった。ちょうど7年前のことを思い出すと最悪
だった。再び日本でのミッションを、次のステップを、果たすために「執筆家」にならざる
をえない・・

お金もスポンサーもない、こどもの学校の問題もあった。日本の水によって子供も
妻も皮膚炎になり、空気は薄いため次男は空手の練習中に呼吸混乱だった。本当に
大変なリターン (回帰)だった。

その年に多発テロが起こる。同じ9月に数ヶ月以前から僕に計画されたペルーでのセミナー
はどうなるか?皆さんはきっと止めるだろう。そうではなく、全員は狂った世界に旅をする
決意をした!さすがの大和魂だね。

参加者の一人はスーパビジネスマンだった。紳士で素敵な笑顔でそして超多忙な人生を
おくる人間だ。30年間一度もちゃんとした休暇をとっていない。そこで「共時性」・・

僕と同じテントでアンデスの山の上に共に高山病を経験し、アマゾンのジャングルで
すばらしい経験をする。その2週間の冒険のおかげさまで僕たちは「兄弟」になる。

2002年のこと。僕は「会社を作りたい」と言ったら彼は「サポートします」と・・
株式会社マラナサ・ジャパンの誕生は2002年の3月になったことは彼なしでは
考えられないほど難しい。外国人経営の株式会社の数を数えれば分かるであろう・・

素直な、正直な、直感を大切にする人間として大きな会社であるキャッツのトップだった。
ある日、突然彼の姿が消えて、次の面会はなんと・・牢屋の外からガラス窓の向こう・・

最初から最後まで彼を信頼する僕にとってショックだった。
すべてが終わった。財産も仕事も、友達も大勢逃げたであろう。
日本は厳しい国だね。ある意味で「悪いこと」をやってもいいが、暴露すると
「知らん顔」症候群・・しかし彼は無罪であった!

とても辛い80日間。牢屋の中。白髪が増える・・
「この男は絶対に復活する」と僕は確信した。
なぜかと言うと「人の悪口をしない」からだ。

はめられても・・倒されても・・「仕方がない・・」と、彼の意識はすべてを受け入れる。

あの会社は復活した。
彼も当然。

そしてこの本で彼の経験したすべてが理解できる。
彼の名前は村上幸栄だ。彼に会って光栄だ!

内容紹介

「ある日、凄腕の公認会計士が逮捕された。容疑は粉飾決算。シロアリ駆除の上場企業、キャッツ
経営陣による株価操縦事件に絡み、東京地検特捜部に摘発されたのだった。カネボウ、ライブドア
事件でも公認会計士が逮捕されたが、すべて容疑を認めている。だが、キャッツ事件の被告は容疑を否認して、190日間拘留される。「粉飾決算ではない」。専門の会計理論を駆使して取り調べの検事と対峙するが、検察の描いたシナリオのまま起訴される。まさに、佐藤優『国家の罠』の公認会計士版である。裁判では、会計学者から粉飾ではないとの鑑定意見が出され、他の容疑者のよる被告に有利な証言が相次ぐが、一、二審とも敗訴。東京高裁の控訴審判決直後、白血病の妻が急死するという悲運に見舞われるなか、上告して闘っている。その闘いの詳細を極めた被告自身の手記である。」


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Posted by エハン at 10:08 │本のレビュー