2006年07月07日

進化のジレンマ

進化のジレンマ

これは僕の祖先ではない!

昨夜のナショナル・ジオグラフィックTVを見ました。素晴らしい研究
を紹介するチャネルとしては注目すべきだと思いますが、
昨日「もう一つ頑張ってほしいなあ」
と感じた理由があります。

テーマは「人間への進化:人間とは何」でした。
ご存知の方はいると思いますが僕はずっと唱えている一つのテーマは
「生命体の進化とDNAの謎」ですね。昨夜の番組を見た方はいっぱいいる中
で、恐らく「聞かなかった質問」にフォーカスしていただきたい。

番組のスタートは4百万年前のあの有名なアウストラロピテクス属の説明でした。
はたして歩くことが出来る霊長類の小さい脳では
「人間」の源だと言えるのでしょうか?番組の意見では「NO」でした。
我々の脳容量の三分の一しかなかった生命体は進化しなかったのです。

約1・5百万年前になると道具が使えるホモ・エレクトスが登場し、我々の脳の
三分の二までに大きく発展したと思われますが言葉が出来ないので、文化もないですね。
そして番組では「我々人間に進化しなかった」とはっきり言ってくれたことで僕は「さすが」と
思った。なぜなら数十年前なら「人間の親戚」・・と説明されたでしょう。人類学も進化しますよ!
約5万年前に絶滅したホモ・エレクトスはスペス・シャットルを発明する運命はなかったね。

ではそろそろホモサピエンスの出番ですね。これについて何もコメントは
なかったのです。つまり「約20万年前に登場しました」と云っただけです。
「さすがだなあ」と思いましたね。これが聞き逃すポイントです。一番のポイントですよ。「ある日突然、縄文人の前にヘリコプタが着陸したね」と同じです。ありえないことがあったのです。

このまったく別の生命体の脳湯量は今まで説明した2種類の会わせた脳容量より大きい脳を持つ
「人間」と突然の出現についてコメントはノーコメントでした。これが「聞かなかった質問」です。
どうやってあの脳が出来た??今のところでは「科学者」はまったく知らないから云わないのです。
それは現状だから注意していただきたいのです。全然わからない「神秘」です。

しかし人類学者や古生物学者の研究は大変進歩したことによって云えることは面白いのです。
20万年前の「人」の身体や脳は「あなた」とまったく同じですよ!そうです。同じです。
しかし芸術や文化の始まりは約4-5万年前です。壁画で分かります。では16万年間は
どうなったのでしょうか?これも謎ですが約7万年前の火山の噴火によって世界的に
凄いカタストロフィがあって2千人ぐらいしか残らないと番組で説明しました。そして氷河期に
なって、ものすごい挑戦されたことによって言語も出来、すぐに文化の始まりとなる説は「もう一つ」
だと思いましたね。だって、いくらでも転変地があったはずです。20万年間ですよ!

突然、今の人間が出来た4万年ほど前に別のことがあったことを唱えるのはグラハム・
ハンコック氏です。僕も同感です。11月の彼の講演に是非とも参加して下さい。
人間のルーツ、DNAのルーツは思った以上に本当に興味深いものです。
だから「アナタ」は奇跡的な生命体だとよく言います。


同じカテゴリー(サイエンス)の記事
Cymatics
Cymatics(2015-01-16 16:31)

色即是空
色即是空(2014-11-25 17:31)

Electric Weather?
Electric Weather?(2013-03-22 18:35)

The Fringe
The Fringe(2013-03-15 12:16)

The moon in colour
The moon in colour(2011-12-06 09:49)

Electric Universe 2012
Electric Universe 2012(2011-11-12 09:42)


Posted by エハン at 11:07 │サイエンス
この記事へのコメント
「人類に進化はなかった」と明言した事と
突然の変化への説明がない事が
暗に真相を示唆しているような…☆
Posted by Mizu at 2006年07月08日 10:35
Hi Mizu and thanks for your comments:

暗に真相を示唆しているのではなく「暗号」であるDNAに真相が
あるでしょう。「人類に進化はなかった」ではなくHomo
Erectusは人類に進化はなかった」でしょう。
Posted by echan at 2006年07月08日 11:06