2006年08月07日

Hildegard Von Bingen

Hildegard Von Bingen

中世紀のヨーロッパにかなり強い信仰心があった中で、神秘主義者
は大勢でした。その一人の女性は完全にシャーマンの体験をして
異次元のビジョンによってあの時代の一番影響力のある女性となりました。
その彼女について今日、ちょっと話をしたいと思います。大好きだから・・

「ヒルデガルト・フォン・ビンゲン (ユリウス暦1098年 - 1179年)は、中世ドイツの
ベネディクト会系女子修道院長で、神秘家であり、40歳頃に「生ける光の影
(umbra viventis lucis)」の幻視体験(visio)をし、女預言者とみなされた。

50歳頃、ビンゲンにて自分の女子修道院を作る。 自己体験を書と絵に残した。
医学・薬草学につよく、ドイツ薬草学の祖とされる。 彼女の薬草学の書は、
20世紀の第二次世界大戦時にオーストリアの軍医ヘルツカにより再発見されたエピソードがある。

才能に恵まれ、神学者、説教者である他、宗教劇の作家、伝記作家、言語学者、詩人であり、
またローマ時代以降最初の女性作曲家とされる。 中世ヨーロッパ最大の賢女とも言われる。」

Hildegard Von Bingen

つまり一回だけビジョンを体験することによって人生が完璧にコース変更をするということです。
だからこそ異次元体験が必要であって、だからこそシャーマンの知恵もとても大切だと
思われます。三次元意識だけでは人間はどうにも出来ない状況となったことで、そろそろ
唯物論科学をきちっと位置づけをして、こころの世界をしっかり探検する決意をするべき時
がきました。やるかやらないかはご自由です!
 
ヒルデガルトは男の世界 (教会の世界)において時間爆弾のような存在だった。
男の世界で注目されるのに男の10倍のことをやらないとね・・

ヒルデガルトの幻視体験について

対外的には40歳代のScivias『道を知れ』で初めて示され、その序文で実は5歳頃から
体験している事が述べられている。またその中で彼女は、この幻視体験が興奮状態(トランス)
や瞑想状態ではなく、実に意識がしっかりしていて周囲の状況が分かっている正常な覚醒状態
で生じ、それを受けている時も周囲で現実に生じている事象を同時に知覚していると述べている。
そしてこの幻視体験を Visio ヴィシオ(英ヴィジョン)という言葉で表現している。

「生き生きした光の影(umbra viventis luminis)」が現れ、その光の中に様々な様相が形
となって浮かび上がり輝く。炎のように言葉が彼女に伝わり、また見た物の意味付けは一瞬
にしてなされ、長く、長く記憶に留まる。

また別の「生ける光(Lux vivens)」がその中に現れる事があるが、それを見ると苦悩や
悲しみがすべて彼女から去ってしまい、気持ちが若返る。

これらの幻視が示す内容は、ほとんどがキリスト教に関わる事柄であり、彼女の基盤となった
ベネディクト会の規範の範疇で解釈され意味付けがなされている。またこれらを表した幾つか
の絵画に見られるように非常に象徴的であり、中世修道会のもつ神秘主義的な面が強く現れ
ているとして後のスコラ学と対比される点でもある。

ヒルデガルトの思想について

「伝記、著作品、書簡などから伺えるのは、彼女がベネディクトの戒律を厳格に守る修道女であり
当時のベネディクト会派の中でも特に保守的であったということであろう。これは彼女の性格
やユッタ・フォン・シュポンハイムの影響が大きかったということもあるが、穿った見方をすれば、
幻視体験をするという特異的な体質が周囲に明らかになった時の、下手をすれば異端ともされ
かねない反応に対する、予防保全的な身の処し方であったのかも知れない。」

彼女の体験したことは「恵み」と思われますが実はそれを強く望んだ心がなければ偶然に
できないと思います。この次元をしっかり捕らえて、異次元とコンタクトすることで人間は
「多次元生命体」として行動するようになり、素晴らしい問題解決力、創造力の持ち主と
なるでしょう。しかし根源はシンプルです。とても強い「コンタクトしたい!」心です。

一人の女性シャーマン、神秘主義者、芸術家、科学者、そして政治家だったヒルデガルト・
フォン・ビンゲン の音楽も素晴らしいです。お勧めします。


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Posted by エハン at 11:01 │神秘主義者の知恵