2007年09月12日
エチオピアの今日は「新世紀」

エジプトを縦断した後、スーダンの巨大な砂漠 (日本面積の数倍)を
渡った。1973年だった。なぜかどうしてもエチオピアのコプト教に魅了
されて、ターナ湖にある島に修道院があると聞いて「行くぞ!」と決意を
した。
お金がほとんどなかったため、一番行きにくい入国税関へ行けばチャンス
があると思った。つまり外国人がほとんど行かない国境検問所へ行けば、
珍しい者として絶対に通してくれるだろうと信じた。お金が十分無い場合はよく
国境で断られるわけだから、旅人にとっては辛い。折角、自力でそこまで行って
ユニホーム着用生命体に妨害される。昔はそんな馬鹿なことはなかったが・・
砂漠は高原に変わる風景の中で一番人が通過しない国境検問所に到着。
寝ぼけている出入国審査官が驚いて目覚めたら、「Where are you going sir?」
と聞く・・
戦略は効く!さしぶりに彼が英語の練習が出来て、色々な話が出来るから嬉しい訳だ!
「やったぞ!」パスポートに入国スタンプ!
通った後でパスポートの新しいスタンプを見ると突然の寒気だった。
1973年の夏だったのに「1966年」とはっきり印刷されたマークが目に
入る・・
裏切りられた!これをこの国の警察に見られたら7年間の不法移民の疑いで
絶対に逮捕されることになる。おまけでこの国はまだ「途上国」にならないほど
非常に貧しい、非常に危険な内戦争が始まろうとする時代だった。
しかしそれが「思い込み」だった。コプト教はほかのキリスト教の国々と違う
カレンダーを使うことによって7年のズレがある。キリストの違う誕生日計算結果では
三世紀の始まりは世界各国の7年後となる。そのためなんと今日は2000年だ!
New Millennium!

Happy new millennium to Ethiopia! I love Ethiopia!

新世紀のお祭は今日中に行われる
修道院へ行く途中、腸チフスにやられてぶっ倒れたのだ。
詳しくはまた、駄目な「自伝」で紹介します・・
その修道院の風景は以下:
Posted by エハン at 11:09
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