2007年03月14日
The Merovingian

The Merovingian
僕の講演によく出てくる表現の一つは「マトリックス」だ。
皆さんはマトリックスのキャラクタであるメロヴィンギアンってご存知ですか?
この映画シリースは世界的に大ヒットした理由の一つは、その内容の
哲学的な意味に関係していると僕は思う。実にすごい脚本の英語を
聞いても一回目だけでは分からない。プラトン、ヒンズー教、グノーシス主義、
自由意志の意味などは全部が登場するといってよいぐらい素晴らしいセリフ
だらけの映画だ。
上の写真はThe Merovingianと呼ばれる男。
フランス人で、この世の「喜び」である酒、女、美食は全部かれの好みで、
彼の好きな哲学は決定論だ。つまり因果関係のことで、一つのアクション
があるからこそ、その結果となるリアクションもある。ごく三次元的だね。
だから彼のワイフは美人で、だから彼は浮気をする。
しかし監督の二人の兄弟は実に世界のあらゆる哲学に詳しい人間だから
このメロヴィンギアンのことをもう一回見たほうがいいと思う。
数年前からは僕の研究の対象の一つであるキリスト密教 (グノーシス主義)
のテーマに、やはり登場する人間の中に「メロヴィング朝」がいる。
M・ベイジェント、R・リー、H・リンカーン『レンヌ=ル=シャトーの謎』にメロヴィング朝の
始祖は、ナザレのイエスとマグダラのマリアの子の血を引くと書いてある情報に信憑性
があると思う。実はメロヴィング朝について研究すればするほど面白くなる・・
彼らは異次元コンタクトが出来た噂が非常に多い。
シリウスから来たという噂もある。
マトリクッスは実存するものだとすれば地球で作れるはずはないだろう。
なぜなら地球=マトリックスだから・・
マトリックスが悪いと思う人もいれば、なければ「冒険の場」がなくなるのだ。
しかしこの世は唯一リアルな世界だと云う思い込みには問題がある。
マトリックスの「製造期限」があるとすれば2012年12月22日ぐらいではなかろう・・
そうだと思えば思うほどマトリックスの構造に気づいたほうがいいと思われる・・