2007年05月29日
お遍路パート11

昨日の午後から第62番札所を出て、暗くなるまで歩いた。
今朝6時に出発して、現在65番札所に向かっている最中だ。
今まで5~6本の川を渡ったが、どれも川がないんだ。
上の写真を見ていただくと全く水が流れていない。
この季節にこれが普通かどうか分からないのだが、
ちょっと気になった。
実は先月、ある50代のヨーロッパ人は、
とんでもない川のお遍路をやったのだ。
というと、世界一長い川のひとつであるアマゾン川の
ほとんど最初から最後までの数千キロを全部泳いだのだ。
驚くべきギネスブックに載る新記録だった。
やっぱり男は50からだ。
ということを思うと自分のやっていることは
全然どうってことないと考えさせられる。
その男は毎日、10時間ぐらいウェットスーツを着て
泳ぎ続けた。
どういう心境だろうか。
とてつもない目的意識が、その若くはない体を
ずっと維持したことだろう。
励まされたのだ。

休憩するということは、もちろん大切なことだ。
しかし、たとえば今日は40kmぐらいのコースになるから、
3~4回くらいの休憩しか許されない。
どういうことかというと、タイム・イズ・マネーの
世界ではなく時間は距離だ。
ヘタすれば休憩は少しでも長くなると、たどり着く時間は
夜になってしまう。
これから、香川県に入ることになる。
つまり四国の4番目の「国」に到着するのだ。
うまく行けば来月の第12回目のお遍路で終了することが
できると思われる。とにかく前進するのだ。