2007年06月15日
ジャンクDNAの謎に迫る

今日のBBCニュースのHPでは僕の最近の研究テーマに一致する情報があった:
Human genome further unravelled
ヒトゲノムの謎はさらに解かれたというニュースに興味深い部分があった。
つまり科学者が今まで思った以上にDNAは大変複雑な構造になっている。
特に僕の本で携わるポイントは、ガラクタDNAで、何故DNAの97%の働きが
「ジャンク」なのかについてだ。簡単に言えばヒトのDNAの3%だけがこの肉体
のたんぱく質を作るわけで、後の97%の働きは謎か、もしくは無意味だとのこと。
それは今までの常識だった。
しかしコンピュータに例えれば、マイクロソフトのプログラムの97%は無意味で
全体のプログラムの100中の3しか使えないコンピュータのメーカはすぐに倒産だね。
ではそれ以上の作りである人間の体の背後にある「メーカ」は頭が悪いというのか?
97%の中にまだ解明が出来ていない「あるプログラム」があると僕は主張している。
ひょっとしたらそのプログラムは進化のこの段階では、まだ活性化されていないだけで、
近い将来にONになるかもしれない。
今日のBBCリポートを簡単にまとめますと:
人間のトータルDNAの1%だけを使って、実験した結果では、我々の生化学的な
働きのすべては(遺伝子)DNAのコントロール下ではない・・
遺伝子はいわゆるジャンクDNAと共に優れたネットワークを作り、その
両方の側面によって身体の働きを生かす・・

もっと簡単に言えば今までの「常識」ではガラクタDNAには何の働きもないと云う
思い込みは覆された。そのジャンクDNAがRNAにもきちっとしたメッセージを
伝達していることが分かった。そして遺伝子の働きと共に、この奇跡的な心身を
維持しているわけだ。
僕の考えでは97%のDNAの働きは意識の「異次元」のためだと思うが、まだまだ
それは科学の世界では、当然認められないが、その内きっと解明されるであろう・・