2007年09月22日

La Jetee

45年前の名作「ラ・ジュテ」を最近、何年ぶりか忘れたがもう一度見ようと
ふと思った。80年代に鍼灸治療家として大変面白い患者さんは大勢いた中、
完全に映画バカのアメリカ人は僕に「最高の映画」として評価したこの映画を彼がわざわざ家まで連れて行ってくれて見せてくれた。映画のコンセプトを
引っくり返すぐらい、白黒の写真と語りだけでできた29分ぐらいのものだ。

発想はすごいだ。人間の記憶って何ものか?時間って何だろう?もちろんのこと
だが現代のSF映画でこれらのテーマについてはシナリオがあるけれど、この
La Jeteeは別格だ。

明日は秋分だから光と闇のバランスの取れた日として大昔から祭られた
「時」の今年にある3番目の「儀式すべき日」だと僕は扱う・・春分、夏至、秋分
そして冬至になりますね。今日か明日か秋分の儀式としてこのストーリは如何?

この素晴らしい作品を見ると、まさしく「諸行無常」のエッセンスを感じさせる
のではないかと思う。記憶って何?どこにある?時間って何?なにをする?
今回は最初の9分だけを見て下さい。ストーリは以下:

「第3次世界大戦後のパリは廃墟と化し、戦争を生き延びた数少ない人類は、勝者の支配者と
敗者の奴隷に別れ、地上から地下へ逃れて暮らしていた。科学者たちは「過去」と「未来」に救済
を求め、奴隷を使った人体実験で時間旅行を試みるが、実験結果は、どの奴隷も廃人になるか
死亡し、失敗。しかし新たに選ばれた、少年時代の記憶に取り憑かれた男は、狂いもせず死な
なかったため、未来から医薬品などを持ち帰る任務が与えられた。彼は少年時代にオルリー
空港の送迎台で、凍った太陽とある女の記憶を心に焼き付けていた。過去に送り込まれた
男は送迎台の女と再会した。続いて未来に送り込まれた男は世界を救うエネルギーを持ち
帰る。」

La Jetee


  


Posted by エハン at 11:43Movies