2007年09月15日
自伝のプロローグ:Part 2

いつも求め続けていた、自分が人生を生きている意味を。なんでこの世にいるのか
ということを。
その答えを探すことが一番大事なことだった。そのためなら、住む国を変えることなんか、
大したことじゃないでしょ? 違いまっか?
僕は旅行とは言わない。旅行と旅とは違うものだ。事前に計画を立て、お金を準備し、
計画に従ってAからB、BからCと移動するのが旅行なら、旅はまったく違う。
僕の旅は目的はあるかもしれないが、毎日のスケジュールは一切組まないというやり方だ。
毎日が未定、どこまで行けるか、どこに行くか、どうやって辿り着くかが重要なんだ。
そのためには、お金は持たないほうがいい。まあ、これは旅というより、正確に言えば放浪ね。
放浪者なんだ僕は。
意図的に放浪する――これは信条だ。このやり方は、16歳の初めての旅から変わっていない。
以後、世界中を歩いて四国のお遍路にいたるまで、基本的に同じやり方を貫いてきた。
こう言うと、みんな「どうしてそんな辛くて大変なことするの? 危険じゃないの?」
って訊いてくるね。
その問いに対する答えは簡単だ。「僕は冒険をしたい」ということなんだ。いやそんな上品な
言い方は当たっていないかもしれない。妻に言わせれば、「クレージーな大冒険野郎」だそうだ。
ともあれ、僕の人生観も生きることの意味も、この旅と冒険がもたらしてくれた。人生には、
冒険と旅がふさわしい。今日一日だって人生のうちでしょ、毎日ホントは未定でしょ?
旅しなくてどうするの、冒険しなくてどうする?って思う。僕は、歩きながら考えてきたこと
すべてを、これから語ろうと思う..
Posted by エハン at
06:02
│Autobiography