2006年05月14日

       儀式のパワーを示す五月満月祭



お祈りのパワーによって雲は消え、満月の顔が見える瞬間


昨夜の5月13日(土)に僕の一番好きなお寺、鞍馬寺
へ夕方の6時ごろに登って行きました。 目的はある儀式
に参加することでした。その名前は五月満月祭[ うえさくさい ] です。

5月の満月の日に行われる光と水と聖音による祭典。19:00より、
きよめ・はげみ・めざめの祈りが夜明け近くまで続けられました。

ずっと小雨が降っていたのでいつもの参加者の人数よりも少ないようでした。
真っ黒な雲が覆う夜になりましたが、気にしない人が多かったです。
問題はお祈り!世界のためのお祈りです。この日に宇宙と地球の間に
通路が開くからこそ「尊天」である鞍馬の神様に儀式をささげるのです。

参列者が手にする『心のともし火』に祭典が埋まる光景はとても神秘的でした。
同寺では、古来より5 月満月の夜に清水を捧げて祈る儀式がひそかに
続けられており、この儀式がヒマラヤ山中やインド、東南アジアの
仏教諸国で行われているウエサク祭と相通じることから、同寺の祭も
ウエサク祭と称し、現在では一般の信徒たちと共におごそかに営まれています。
当日は祈りの祭典であるため、心身ともに清浄になってお祈りをします。

夜7時に浄化のお祈りをして、10時に素晴らしいサンスクリット語でお経を上げて
くれた外国のお坊さんたちがいました。そして午前3時にまだ黒い空の下で護摩
焚きの儀式をしました。

目の前で力強い般若心経を唱えていると、不思議と雲が薄くなりました。
すると護摩の炎は高く燃え上がり、みんなの熱狂的な祈りの純粋なパワーによって、
どう考えてもありえないほど、にわかに空が澄み切り、満月が見えました。

一体、どういう現象でしょうか?

私にとってはこのような現象は何回も世界のあちこちの聖地で儀式の際に体験しています。
鞍馬寺のおぼうさんたちは、たぶんこんな現象は当たり前のことだと思います。
なぜなら、これは心の世界だからです。  


Posted by エハン at 12:22共時性と気付き