2006年09月20日
諸行無常とサーフィン
大きな紅葉する木の左にある植物は?
『平家物語』の冒頭で「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり」と詠われている所から、
特に日本ではよく知られている。僕の一番最初に覚えた日本語はその「諸行無常」でした。
当時に禅の訓練をやっていたのでこの世の幻さに関して非常に敏感だった。今もそう・・
昨日の日本海は台風の後だったので海は荒い感じでした。先輩のMさんは説明をしてくれた。
「波はすぐ崩れるから乗りにくい」と云ってくれた。確かにプロでもあまり乗れない状況だった。
朝の06:30分からビーチで、どのようにして水平の姿勢 (ボードの上でパドルリングする姿勢)
から波に乗る時の立った姿勢に瞬時に切り替わるかについて説明を受けて実技をやった。
しかしその時に自分のボードの下に硬い、安定したビーチの砂があるじゃないですか!
海の混乱とした環境になると先ず、その乗るためのタイミングに凄い業が必要だ。
それに、いい波をただ待つのではない。探すのだ。人生と同じですね。
運もいるけれど運を作る努力も必要ですね。それでも十分じゃないです。
いい波が来た時にスピードをかけて、パドリングをして、その波
が後ろから上がってくる・・その次の瞬間に水平から縦のシフトをしないと行けない・・
しかしたった1-2秒しかない、スピードの早い波は昨日の状況でした。
エハンの訓練の結果は?
中途半端のサーファ、エハンの「河馬技」
大変な勉強になった一日でした。二つの違うポイントで違う海の地形によって違う波
が出来たことによって、「瞬間」のバランスがあるか、ないかの世界に紹介された。
はまった!今は僕はローラスケートを履いた河馬みたいなものですがサーファを
目指してやろうと決心した。情けないオッチャンと思われても・・・
そして今朝・・コーヒを飲もうと思って、家の外からあれが入って来た!
ソニアに「もう始まった!今年は早い!やった!」と云って、大騒ぎでした。
一番上の写真のあの「植物」はキンモクセイ(金木犀)です。宇宙一の美しい香りを出す
植物ですね。毎年の楽しみで、たいてい10月からスタートして、ほんの一週間で
終わってしまう、まるで天の香りが地上に降り立つかのように、香りで表す
「諸行無常」ではないかと感じます。
波の上の瞬間は金木犀のように
味わうのに技が必要だ
その技は五感と意識で、遊びながら、真剣に身に付けるものだと思う・・